波佐見焼 粋 絵変り 取皿5枚揃

映し出す日本の魂、
愛を語る5つの陶器。

4世紀も前から受け継がれてきた伝統の技がカタチとなり、
数々の銘品を残し続けてきた、日本の焼き物文化。

1616年から次々に生まれた日本の伝統工芸品は、
国内外からも認められるほど、世界中の人々から愛されている。

多くの人が心を奪われたその美しさの秘密は、
機械任せではなく、丁寧に1つ1つ職人の手から生み出されていること。
だからこそ、人の手の温かさを最も身近に感じられるのは、
和陶器ならではの魅力なんだと思う。

そんな温かさに溢れた伝統の技、長崎県で生まれた『波佐見焼』の一品、
取皿の粋 絵変わり 取皿5枚揃をご紹介します。

アイドルのような名前の”刺し子”に、
梅の花をかたどった菅原道真ゆかりの紋 ”梅鉢紋”、
日本古来から親しまれてきた鳥、”藍千鳥”、
歌舞伎の特徴的な化粧の”隅取り”に和食器の中では定番の”藍十草”。

日本のいのちを5つのお皿に吹き込みました。
ジャパンブルーの藍色で、日本の愛を語ります。

古き良きを知り、新しきを創る。
ちょっと今風に、モダンに仕上げた波佐見焼です。

美しき陶磁器の一品
馴染み深い藍染で魅せる

藍色と白色の組み合わせは、清涼感があり、
爽やかさを印象付ける和陶器に仕上がります。

そんな、爽やかな逸品は
職人が1つ1つ丁寧に妥協することなく、こだわって作った藍の器。
この藍の器は、陶石を粉々に砕いた石粉を用いて作り上げているため、
透明感のあるガラス工芸品のような仕上がりになっているのが特徴。

また、ガラス工芸のように美しい陶磁器の良さは、
素地の美しい白色は勿論のこと、
日本人が馴染み深い色”藍染め”の美しい装飾にある。

この美しい藍染めは、酸化コバルトが主成分の絵具を使い輪郭を描き、
濃みと呼ばれる線を塗りつぶすことで描いた線や塗りつぶした場所が、
本焼きを終えたあとに、美しく馴染み深い藍染の陶磁器として出来上がる。

完成した陶磁器一品一品からは、それぞれの個性がしっかりと出ており、
同じ柄でも焼く時の温度や空気、乾燥具合で出来上がりも様々。
それぞれが味のある一品であり、毎日でも使い続けたくなるような
使い勝手の良い陶磁器をお手元にお届けします。

藍の色は、日本人の愛の色。

日本の色って、聞かれると、白とか赤とか。
どの国もそう。国旗の色って、その国の色を象徴しているような気がする。

藍色。『日本の伝統色』と呼ばれる色。
藍は人類最古の植物染料のひとつ。
他の染料では染まりにくい麻や木綿などにもよく染まって、
虫よけにもなるらしく、江戸時代には身分の高い人から庶民まで広く用いられていたそう。

その当時、華美な染色は制限されたけど、
藍染だけは濃い染色でも制限されることがなかったので、
その後ずっと日本の代表的な色として定着したらしい。

そういえば、市松模様のあの色も、藍色だったっけ。
ご先祖のそのまたご先祖の、ずーっと前の日本のご先祖から、
愛されて、親しまれてきたこの色だからこそ、
今の時代に生きる私たちも、
癒されたり、ホッとしたり、近くに置いていたいんだろうなって思う。

シンプルで多種多様
使い勝手の良い優れもの

どんな時でも使えるというのは、本当に重宝する。
ましてや、男女問わず使えるデザインの陶磁器なら、
1つと言わずいくつあっても嬉しいもの。

そんなお役立ちのアイテム”陶磁器”は、
いつもは湯呑みだけど、今日は茶碗蒸しに。
といった急な要求にも、すぐに対応できるものから、
和食器でありながら、洋食器の雰囲気を楽しめる陶磁器など多種多様。

他にも、素麺のおつゆ入れにしても良いし、
デザート皿や、サラダ皿、スープ皿まで
使い分けの出来るのが陶磁器最大のポイントです。

陶磁器は、何にでも使えて、デザインもシンプルで使いやすい優れもの。
大きすぎないため、収納も便利でコンパクトに棚にしまっておけるし、
美しい藍染のカップだから、閉まったままでもインテリアのように楽しめる。
まさに、変幻自在に使える日本の伝統工芸”波佐見焼”の陶磁器です。

ずっと昔の和のこころ、
知らざあ言って聞かせやしょう。

異色を放つ5枚の取り皿。
お皿として使うというよりも、飾っておきたいほど、
それぞれの絵柄に特徴があり、またその5枚の特徴もそれぞれ違う。

一番目を引く、歌舞伎役者のような顔の隈取り(くまどり)。
歌舞伎の中では縁起がいいとされている。
ちょっと怖いけど、うん、かっこいい。

そして、日本の歴史の中で何かと登場する千鳥。
古来日本では、野山や水辺に群れる小鳥たち、
とりわけチドリなどの仲間を千鳥と呼び、親しんできたそうで。
日本に昔から住む鳥のことらしい。
私たちよりも、ずっと日本を知っていて、私たちよりも日本のこころを持っている鳥。

何千年も前から、これらの模様が愛されて、
時代をまたいで今に伝わり、こうして私たちの食卓に並ぶ。
陶器というカタチで、日本のこころが繋がっていく。

●現品:約12.5φ×2.5cm
●箱:約15.5×28×5.5cm

藍の器(波佐見焼)
長崎県東彼杵郡波佐見町付近で産する陶磁器。品質、埋蔵量とも日本一の天草陶石を用い、白地に素地に酸化コバルトを用いて絵付けを施し、ガラス質の透明釉をかけて焼成、文様を藍色に発色させます。染付けの器でも、藍色の出方や絵柄、素地によって雰囲気が変わります。染織の藍染に色彩が似ていることから日本人には古来から親しまれ、小さい時から食卓のシーンで慣れ親しんできました。華美になりすぎず、他の器との組み合わせで華を添えます。